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たまごブログ 別館

泣き虫忍者の日記帳(SicxLives ~Link&Link&Link~)
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焔の月 十八日目


 ――私にとって、思い出とは痛みの記憶。

 私は友人が少ない。

 それこそ友人と呼べたのは、先輩たち三人くらいなものだった。
 けど、そんな数少ない友人の中でも彼女は特別で、それは多分、親友とでも呼ぶべきだったのだろう。

 例に漏れず、孤児だった彼女は、拾われてくノ一科へと入れられた。
 自傷癖のあった彼女は、三人の仲で一番成績が悪く、科内でも落ちこぼれと言われていた。
 そんな彼女が、私にとって一番の友人だった。
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焔の月 十六日目

 ――私にも友達と言える人達がいた。

 小さいけれど凄い先輩。行動的で活発な同級生。

 そして――

焔の月 十四日目


 ――どうにも、不安感が拭えなかった。

 一日経ったけれど、私を追う視線は消えなかった。
 今こうして、森の中に居てさえも感じる。街中だけじゃない、どこに居ても見られているようだった。
 一人で居る間ならともかく、三郎さんやシンシアさん、二人といても変わらない。

 幸い、と言ってもいいのだろうか。危険な感じはやっぱりしない。
 敵意らしいものは感じられないけれど、それがかえって、気持ち悪く感じられた。

 嫌だな……。

 どうにも、胸の辺りがざわざわとして、落ち着かない。
 監視される事には慣れているけれど……、このままでは二人にまで迷惑をかけてしまいそうで、嫌だった。

 相談するべきなんだろうか?

 前を歩く、大きな背中を眺める。
 いつも自信に溢れていて、力強い背中はとても頼もしく見えた。

 頼ってもいい。と、思う。
 二人とも、私を仲間だと思ってくれている。勿論、私も仲間だと思ってる。
 だから、昔、先輩達に頼った事があるように、二人にも頼って、相談してもいいと思う。

 けど。

 ……これは、私の問題だ。
 二人には本当に、関係ない。

 関係ない、なんて言ったら怒られるかもしれないけれど。
 関係ないことなんか、ないのかもしれないけれど。
 それでも、やっぱり相談する気には、なれなかった。

 なんでだろう。
 なぜか、人に頼ってはいけないような、そんな気がしたのだ。

 もう少し、様子を見てみよう。
 もう少し、自分だけでやってみよう。

 そして、一人じゃ本当にどうしようもなくなったら。
 その時は、私の仲間に頼ろう。

 今はまだ、その時じゃない。

焔の月 十二日目


 目が覚めると、外は真っ暗だった。
プロフィール
HN:
Ninja&tamago&swordman
性別:
非公開
自己紹介:
「SicxLives ~Link&Link&Link~」というゲームでがんばる予定の忍者娘と変態淑女剣士が綴る日記帳兼メモ帳
表 秋茜祢
裏 鴉揚羽
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